イベントのライブ配信のやり方:止まらない配信を作る10ステップ

イベントのライブ配信はどんな手順で進めますか?

配信には「配信先」「回線」「カメラ」「音声」「エンコーダー」の5つがそろう必要があります。私たちは次の順番で準備します。

  1. 配信先と視聴者を決める
  2. 会場の回線を下見し、有線回線とバックアップを確保する
  3. カメラの台数を決める
  4. 会場の音響卓から音声をもらう
  5. スイッチャーまたは配信ソフトを選ぶ
  6. 待機画面、テロップ、登壇者名を用意する
  7. 進行表(キューシート)を作る
  8. 本番回線でテスト配信する
  9. 配信中ずっとローカル録画する
  10. 配信が止まったときの対応を事前に決める

1. 配信先はどこを選べばいいですか?

視聴者に合わせて選びます。一般向けの講演はYouTubeかFacebook、BtoBはLinkedIn、社内会議や有料研修は限定公開リンク、Zoom、Teamsが向いています。

配信先向いている用途注意点
YouTube一般公開、アーカイブ、検索流入半クローズドなら「限定公開」に
Facebookコミュニティ、一般消費者向けMetaの1080p推奨は3,000〜6,000Kbps
LinkedIn LiveBtoBカンファレンス、製品発表認定された外部配信ツールとアカウント要件が必要
Zoom / Teams社内会議、リモート登壇者とのQ&A直接RTMP配信より画質は落ちる
限定公開リンク株主総会、会員向けイベントリンクは転送されるので機密扱いは不可

ZoomはProプラン以上でミーティングをYouTubeへ配信でき、Teamsも管理者が有効にすればRTMPで外部配信できます。詳しくはハイブリッドイベントのZoom配信設定をご覧ください。

2. ライブ配信に必要な回線速度は?

1080pなら、実測の上り速度が配信ビットレートの2倍以上ある有線回線を用意してください。YouTubeの推奨はH.264で1080p・30fpsが14Mbps、720pが8Mbps。Facebookの1080pは3〜6Mbpsの範囲です。

配信トラブルで一番多い原因は会場Wi-Fiです。専用の有線ポートを会場に頼み、本番と同じ時間帯にそのポートで速度を測り、5Gルーターをバックアップに用意します。私たちはすべての配信を有線回線+5Gバックアップで行います。

3. カメラは何台必要ですか?

演台で1人が話すだけなら1台で足ります。セミナーの標準は2〜3台で、ステージ全景、登壇者のアップ、パネルや客席用です。

カメラが増えるごとに通常はカメラマンが1人増え、2台以上なら切り替え担当(スイッチャー/ディレクター)が必要です。

4. 音声はどうやって取りますか?

会場の音響卓からラインで音をもらいます。メインミックスのステレオ出力(XLRまたは6.35mm)を依頼し、小型ミキサーかオーディオインターフェースで自分でもレベルを調整します。

ホールでカメラ内蔵マイクに頼るのは避けてください。映像が多少甘くても視聴者は残りますが、声が聞こえないとすぐ離脱します。音響卓がない会場では、登壇者にワイヤレスのピンマイクをつけます。

5. ライブ配信機材:スイッチャーとOBS、どちらがいい?

よく使われるのは次の2つです。

  • 配信機能内蔵のハードウェアスイッチャー(例:Blackmagic ATEM Mini Pro)。複数のHDMIカメラを入力でき、PCなしでLANケーブルから配信し、番組映像をUSBドライブに録画できます。
  • ノートPCの配信ソフト(例:無料のOBS Studio)。テロップやシーン作りの自由度は高いものの、PCが数時間安定して動き続けることが前提です。

複数カメラのイベントでは、カメラはハードウェアスイッチャーに入れ、スライドとテロップは別のPCから送る構成がよく使われます。

6. どんなテロップ・画面を用意しますか?

最低限、待機画面(「まもなく開始」)、イベントタイトル、登壇者の名前と肩書き、終了画面を用意します。登壇者名の表記は1週間前までに確定させてください。

スライドはデータでももらいましょう。投影スクリーンを撮るより、スライドをそのまま全画面で出す方が読みやすくなります。

7. 進行表(キューシート)には何を書きますか?

配信開始時刻、各登壇者、動画再生、休憩、Q&A、配信の開始と終了のタイミングをすべて書きます。会場の音響担当、司会、配信チームで同じものを共有します。

8. テスト配信はいつやりますか?

理想は前日に、本番回線で限定公開の配信を最初から最後まで流すことです。スマホのモバイル回線で、映像、音量、スライド、テロップを確認します。開場60分前にも短く再確認します。

9. 配信しながら録画するには?

最低でも2か所で録ります。スイッチャーの番組映像と、可能なら各カメラのカードです。配信映像は圧縮されて乱れることがあるため、編集やアーカイブにはローカル録画をマスターとして使います。

10. 配信が止まったらどうしますか?

当日ではなく事前に決めておきます。エンコーダーを5Gバックアップに切り替え、待機画面を出し、同じストリームキーで再開すれば視聴URLは変わりません。ローカル録画は止めずに続け、終了後に全編をアップできます。

チャットやイベントページに出す説明文も用意しておきましょう。説明つきの2分の中断は、無言で止まるよりずっとダメージが小さくなります。

イベント配信機材チェックリスト

  • カメラ1〜3台と三脚、電源アダプター(バッテリーだけに頼らない)
  • 長めのHDMI/SDIケーブル、またはワイヤレス映像伝送
  • ハードウェアスイッチャー、またはOBS入りのノートPC
  • オーディオインターフェースか小型ミキサー、音響卓用ケーブル
  • 予備音声用のワイヤレスピンマイク
  • 有線回線と5Gルーター
  • スイッチャーと各カメラの記録メディア
  • モニターとヘッドホン
  • 養生テープ、電源タップ、延長コード

自分で配信するか、配信チームに頼むか

登壇者1人の小さな社内イベントなら自前でも十分です。一般公開、有料参加者やスポンサーがいる、登壇者が複数いる場合は、プロに任せる方が安全です。

方法目安費用(台湾ドル・税別)内容
機材をレンタルして自前でカメラセット1日1,800〜2,500、音声セット1日1,000〜1,500機材のみ。操作は自分で
カメラ1台の配信半日28,000〜35,000、終日40,000〜48,000カメラマン、配信機材、有線+5Gバックアップ、ローカル録画
カメラ2〜3台+スイッチャー半日50,000〜65,000、終日70,000〜85,000マルチカメラ切替、テロップ、バックアップ回線、録画
ハイブリッド / Zoom追加12,000〜18,000リモート登壇者、Zoom・Teams連携
カメラ4台以上・LEDウォール90,000〜(個別見積もり)提携制作チーム。窓口は私たちが一本化

詳しくはライブ配信サービス、料金表、見積もり比較の前にライブ配信見積もりチェックリストをご覧ください。セミナーについては台北のセミナー撮影・配信へ。日程が決まったらお見積もり依頼からご連絡ください。

よくあるご質問

1080pでライブ配信するには、どのくらいの回線速度が必要ですか?

YouTubeはH.264の1080p・30fpsで14Mbps、60fpsで17Mbpsを推奨しています。もっと低いビットレートでも配信はできますが、有線回線で実測の上り速度が配信ビットレートの2倍以上あることを目安にしてください。

スマホだけでイベント配信できますか?

短時間で画角が1つなら可能です。弱点は音声とバッテリーなので、外部マイクをつなぎ、給電しながら三脚に固定してください。スライドや登壇者が複数あるセミナーなら、スイッチャーと音響卓の音声を使う方が安定します。

配信しながら録画もできますか?

できますし、必ず録画すべきです。多くのハードウェアスイッチャーは配信中の番組映像をUSBドライブに録画でき、各カメラもそれぞれカードに記録できます。編集やアーカイブ公開にはこのローカル録画を使います。

YouTubeとFacebookに同時配信できますか?

マルチ配信サービスや複数の配信先に対応したエンコーダーを使えば可能です。エンコーダーが2本の配信を別々に送る場合は上り帯域も倍必要になるので、両方を流した状態で回線をテストしてください。

台北の配信チームはどのくらい前に予約すべきですか?

一般的なセミナーなら2〜4週間前が目安です。忘年会シーズンなどの繁忙期は早く埋まります。会場回線の下見は遅くとも1週間前までに済ませてください。

正確な金額を知りたい方は

見積もりツールなら、時間、カメラ台数、オプションを数秒で合計できます。

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